検査で疾患が分かる?!新型出生前診断を受ける目的について紹介
妊娠した場合は胎児に問題がないのか確認したい方もいるでしょう。その場合は新型出生前診断で検査してみることが検討できます。新型出生前診断は妊娠した際にダウン症などの異常が発生していないのか調べることができます。ただ「新型出生前診断とはどんなもの?」と疑問を感じる人もいるでしょう。新型出生前診断の内容を紹介していきます。
新型出生前診断の検査内容
新型出生前診断の検査を行う際に「どのような検査内容になっているの?」と疑問を感じる人もいるでしょう。新型出生前診断は以下のような手順に沿って検査していきます。内容を把握しておきましょう。
母体から血液を採取
新型出生前診断は母体から血液を採取して異常がないのか確認します。採取した血液には母体の遺伝子だけでなく一部胎児のDNAも少し含まれているので、そのDNAを鑑定するときに胎児の状態を確認することができます。母体から血液を採取するだけなので母体にも胎児にも問題が生じることはなく、リスクが低い方法で検査することができます。
シークエンサーで遺伝子配列を確認
新型出生前診断ではシークエンサーと言われる機械を使用します。シークエンサーは数十億本のDNA断片を一度に調べることができ、DNA配列により直ぐに母体と胎児の様子を確認することができます。以前はDNA配列を読み取るのにかなり時間がかかりましたが、今では2日ほどで検査結果を見ることができるようになっています。
遺伝子量の分布を計測
遺伝子は各分野に分かれているので、それらの量についても確認します。各遺伝子の量について胎児の遺伝子欠損や遺伝子過剰などを確認することができ、ダウン症はもちろん、先天性のある疾患や性別なども判別することが可能です。
新型出生前診断を受ける目的
妊婦の方は新型出生前診断を受けることができますが、「なぜ新型出生前診診断を受けるべきなのか?」と疑問を感じる人もいるでしょう。新型出生前診断を受ける目的について解説していきましょう。
胎児の状態の確認を知るため
新型出生前診断を受ける目的の1つは胎児の様子を確認するためです。新型出生前診断は妊娠して第10週目から検査をすることができ、胎児の状態を確認することはもちろん、必要であるなら胎児に投薬を行って早期に治療を行うこともできます。胎児に問題があったとしても適切な処置を早く行うことができれば、胎児の安全を確保することができて、元気な健康状態を維持することが可能です。治療の準備が早く行えることは母体にも安全性が増すため、新型出生前診断を受けておくことは母体と胎児両方にメリットと言えるでしょう。
胎児の情報について夫婦で確認できる
新型出生前診断を行うなら胎児の情報について夫婦で確認することができます。新型出生前診断の情報は細かい部分まで内容がわかるので、胎児に何か問題がある場合でも夫婦で直ぐに情報を共有できて適切な選択を行うことができます。胎児の情報の中には赤ちゃんが生まれるときに、重篤な病気や奇形を持っているのかも確認することができるので、それらの情報が早く分かることで心身共に前もって準備することが可能です。生まれる寸前よりも早い段階で胎児の状態が分かっていた方が夫婦も子供のことを受け入れやすくなれるでしょう。
赤ちゃんの最適な環境を準備できる
新型出生前診断を行って、もし赤ちゃんが疾患などの先天性の病気を患う可能性があるなら、それに伴う環境の準備を直ぐに行えます。生まれてくる赤ちゃんのための療育環境を整えることも時間に余裕があれば慌てずに行うことができます。赤ちゃんの環境を事前に準備するにしても時間が必要なので、前もって新型出生前診断を受けておくのがいいでしょう。
新型出生前診断でわかること
新型出生前診断の検査を行うなら「どんなことが分かるの?」と疑問を感じる人もいるでしょう。出生前診断を行うことでわかることについて解説していきましょう。
疾患や微小欠症候群などがわかる
新型出生前診断を行うことでダウン症候群、エドワーズ症候群、パトー症候群を含む全染色体の数値的異常の有無を確認することができます。染色体の異常により、どんな症候群が発生しやすいのか理解することができるため、症候群の異変は直ぐに理解できます。また、微小欠失症候群という染色体の一部が欠けてしまったり重複してしまったりする欠失異常も確認することができます。
性別もわかる
性染色体も検査に含まれているため胎児が男か女なのかという点も確認できます。性別が分かれば服や子供用のおもちゃなどの準備も行いやすいです。性別を早く知りたい場合は新型出生前診断を受けるようにしましょう。
新型出生前診断について内容を紹介してきました。新型出生前診断の検査内容は難しくなく採血を行うだけであり、目的があるなら直ぐに検査結果を得ることもできます。胎児の性別や疾患などの有無を早めに知りたい人は検査してみるようにしましょう。