妊活中の過ごし方のポイントや妊娠前に受けておくべき検査などについて解説!
生活習慣の改善から不妊治療に至るまで、妊活というワードにはさまざまな意味が込められています。近年の晩婚化の影響を受けて、しばらく子どもはいらないという夫婦がいる一方、いつまでに赤ちゃんを授からないと年齢的に出産が難しくなるという状況が増えてきました。妊活について見ていきましょう。
そもそも“妊活”とは?
前向きに行う活動なので、より健康的な生活を送れるように意識しましょう。
妊娠するために前向きに行う活動のこと
生活習慣の改善から施設やクリニックなどで不妊治療を受けるまでを指します。そのため、活動内容には個人差があります。また、お金をほとんどかけずにできることがある一方で、不妊治療では数百万円の出費をすることも珍しくありません。
大事なこととは
具体的な活動内容を話し合っておくことが大事です。たとえば、何歳までに、いつまでに、赤ちゃんを授かりたいのか、不妊治療は受けるのか、費用はいくらまでなら負担できるのか、赤ちゃんを授かれなかったときはどうするかなどです。きちんと夫婦またはパートナーで話し合っておくことは、心理面においても有効です。赤ちゃんを授かるのは1人ではできないので、自分やパートナーを責めることもなくなります。
妊活前にチェックしたいこと
普段の自分の状態を振り返ることから始めましょう。まず、バランスのよい食事を規則正しく食べるようにしましょう。バランスのよい食事は、妊娠しやすい体を作ります。次に、規則正しい生活を送りましょう。自律神経を安定させるために、いつも決まった時間に眠るようにします。そして、適正体重を保つようにしましょう。痩せすぎは女性ホルモンの分泌量が少なくなります。また、太りすぎも排卵されないなどのトラブルが出現しやすくなるのです。
妊活中の過ごし方のポイント
食事、運動、入浴、喫煙、メンタルについて紹介します。
食事のポイント
バランスのよい食事をとることが前提です。ジャンクフードやインスタント食品、お菓子、ジュースなどは極力控えましょう。とくに葉酸を多くとるようにしましょう。胎児の先天性異常を予防する効果があるといわれています。また、女性に多い鉄分不足は、サプリメントで補うようにするのも有効です。
運動のポイント
太りすぎが原因で排卵が起きていない場合は、適正体重になるまで運動しましょう。体脂肪を落とすために、自転車漕ぎや散歩などが有効です。
睡眠のポイント
睡眠時間にこだわるよりも睡眠の質にこだわりましょう。とくに、入眠後90分でどれだけ質の高い睡眠がとれたかどうかで疲れの回復具合が変わります。寝具やパジャマも自分に合ったものを選びましょう。
湯船に浸かるときのポイント
血行がよくなるので排卵障害の改善に役立ちます。また、体が温まるので着床しやすくなります。
喫煙はやめる
すぐに禁煙を始めましょう。喫煙は不妊の原因となっています。禁煙することで、生殖機能が改善することが分かっています。
自分にゆとりを持つ
妊活中はプレッシャーや責任を感じてしまいがちです。また、友人や親戚が妊娠すると余計に焦ってしまうことがあるかもしれません。しかし、赤ちゃんは授かるものなので、ゆとりをもって毎日を過ごしましょう。そのために、趣味を大切にすることやストレッチをこまめにすることなどを意識しましょう。
赤ちゃんを妊娠する前に受けておくべき検査
夫婦で積極的に検査を受けるようにしましょう。
風疹の抗体検査
妊娠初期に風疹になると、胎児に影響を及ぼします。白内障、緑内障、難聴、先天性心疾患の原因になります。そのため、風疹の抗体検査は妊活中に済ませておきましょう。
子宮頸がんと乳がんの検査
子宮頸がんは20代でもみられるようになりました。がんが転移してしまうと、がん治療を優先するために妊活をストップしなければいけなくなる可能性があります。過去1年以内に検査を受診していない人は受診しておきましょう。また、乳房のしこりが気になる人は、早めに乳がん検査を受けましょう。自覚症状がない場合でも検査の受診をおすすめします。妊娠中はマンモグラフィー検査が実施できないからです。
性病検査
性病は母子感染する恐れがあります。とくに、増加傾向にあるクラミジアは早産や流産につながる可能性があるので、夫婦で検査を受診しましょう。
妊娠確定後は新型出生前診断の受診を検討しよう
流産や早産を防止するためにも、新型出生前診断の受診を検討してください。
妊婦さんの加齢とともに高まるリスク
近年の晩婚化の影響を受けて、35歳以上の妊婦さんが増えてきました。それとともに、気を付けなくてはいけないのが胎児へのリスクです。妊婦さんの加齢とともに、染色体異常などのリスクが胎児にあります。それを早期に発見するために、施設やクリニックで検査が受けられる新型出生前診断の受診を検討しましょう。
まとめ
前向きに行う活動とはいえ、なかなか赤ちゃんを授かれないと精神的にしんどい思いをすることも増えてくるでしょう。そういうときは、夫婦やパートナーだけで悩まずにクリニックや家族などに相談できるような関係を構築しておきましょう。そのためには、まず自分が健康になることです。排卵しやすいように体調を整えて夫婦で妊活を乗り越えていきましょう。